「やわらか抱っこ講座」へのご参加ありがとうございました
先日は「やわらか抱っこ講座」へのご参加ありがとうございました。
少人数で、ゆっくりお話ができて、抱っこ紐やおんぶ紐もたくさん試していただけました。
まず、子育ての文化研究所の迫さんから、赤ちゃんの気持ちいいと思える抱っこの仕方について、お話と実演をしてくださいました。
抱き上げる時には、しっかり目を合わせ、声をかけてから抱くこと。
「いきなり」ではなく、一声かけてからすると、安心して身を任せてくれるようになるのだとか。
また、育児グッズがたくさんできて、便利にはなったのですが、ベビーカーにベビーチェア、車のベビーシートにリュック式のおんぶ紐など、とにかく現代の赤ちゃんは肩や腰、足の付け根等、固まって凝っているのだそうです。
いかにもやわらかそうな赤ちゃんの体ですが、凝っているとは驚きです!!
抱っこ紐や車のベビーシートから出た時は、しっかりほぐしてあげることが大切とおっしゃっていました。
また、赤ちゃんのバランス感覚を養ったり、コアの筋肉を鍛えることのできるブランコや、緊急時の避難の際に役立つ、ファオアーマン・フォールディングなど実演くださり、お母さんたちも実際に試していただきました。
ひとえに、抱っこの仕方と言っても「これがベストの抱っこ」という形がある訳ではありません。
それぞれの赤ちゃんの状態や、して欲しいことを感じて、目を合わせ、優しく語りかけながら、赤ちゃんにたくさん触れ、五感で感じることの大切さをお話くださいました。
そして、日本には昔から抱っこやおんぶの文化があります。
日本人には、日本人の骨格や生活文化、風土に合った抱っこやおんぶの仕方があるそうです。
海外からリュック式の抱っこやおんぶ紐が入ってきています。
とても便利でおしゃれなものが多いです。
しかしこれらは、「赤ちゃんを運ぶための道具」であって、できれば、昔の人がしてきたように、赤ちゃんを身にまとうように密着して抱っこしてほしい、と迫さんはおっしゃいます。
赤ちゃんと密着していると、赤ちゃんの要求を感じやすく、赤ちゃんも要求が伝えやすいので、安心できますよね。
参加くださったお母さんたち、今使っているおんぶや抱っこ紐を持ってきてくださっていたので、それを使って赤ちゃんが心地よいと思える高さや、お母さんの負担にならない使い方など個々にアドバイスしてもらいました。
また、昔ながらの兵児帯(へこおび)やおんぶ紐も体験してもらいました。
ポイントは、赤ちゃんの足が開いていて、背中は丸く、お母さんにぴったりくっついているかどうか。
くっついていると赤ちゃんは安心して気持ちよいのだそうです。
お母さんたち、赤ちゃんとぴったりフィットして安定するし、肩腰が辛くないとおっしゃってました。
やはり日本人の骨格に適しているんだな、と思いました。
今回試していただいた兵児帯などは、大久保平和堂100BAN店2階「つどいの広場 りぼん」で試したり購入することができるそうです。
ぜひ、赤ちゃんとお出かけしてみてください。
最後に、子育ての文化研究所が作成された「子育てかるた」を親子で楽しんでもらいました。
Yururiは今まで、「お母さんのこころ」に焦点を当てて活動してきましたが、赤ちゃんやお子さんの体や動き、心にも注目して、新たな視点で今後の活動をしていきたいと思いました。
迫さん、水垣さん、貴重なお話をありがとうございました。